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カトヴィツェ近郊で大事故 ― その後

今日(2月1日)は国民の服喪期間最後の日でした。
事故の起きた17時15分にポーランド全国で追悼のサイレンが鳴らされました。
もちろんここポズナンでも鳴らされ、改めて事故の悲しみを誘いました。

さて、その事故のことですが、問題になっている屋根の設計者の一人がOpole(オポレ)のホテルで自殺を図ったとのニュースが入ってきました。
手首を切った後、妻に別れの電話をした際、妻がすぐに警察に電話し、その男性は一命を取り留めました。男性が書いていた遺書には、土曜日の事故の責任を取るために命を絶つ、というようなことが書かれていたため、男性が回復したら事情聴取に入るようです。

どうやら、屋根を作るために得ていた金額よりも安い値段の材料を使っていて、差額は着服していたようです。彼らには遅かれ早かれこの屋根が崩壊することは分かっていたわけで・・・。

また、助かった人の証言によると、崩壊する日の朝にもう天井から水が漏れていたのを見ていた人もいます。すぐに関係者に報告して皆避難していれば事故は未然に防げたのではないかと思われます。

これまでに出てきたいろいろな情報を聞けば聞くほどこの事故は人災だったとしか言いようがありません。そう思うとやりきれない気持ちでいっぱいになります。

なお、犠牲者の数は訂正され、63人だということです。

今一度、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
そしてこのような事故が二度と起こらないことを願います。
Commented by フデ at 2006-02-02 22:48 x
 どこも同じような不法が横行しているんですね。人の命より己の利益ばかり考えるよこしまな人はどこにでもいるのだなと思いました。最近の日本の事件(耐震構造計算の偽造や東横インのインチキなどなど)も然り。本当に困ったもんですね。
もうこういう事が起こらないように祈るばかりです。
Commented by poziomka at 2006-02-03 02:49
フデさん、
本当にひどい話ですよね!正しく建てられていたらこんな事故も起こらなかったはずだと思うと悲しくなります。
今改めて、近年建設された建物を調査し始めたようです。早く全ての建物の安全が確認されて欲しいです。
by poziomka | 2006-02-02 04:29 | ニュース | Comments(2)